2023年9月30日土曜日

97式レイバー指揮車 (未完)

 天井部分で何か使える(残しとける)パーツはないかなと、設定資料と見比べるも、強いて残すなら車内との昇降口かなぁ。これはもう作家さんのセンスですな。車体に取り付けられた警察仕様の部品、全部作り直し(血涙)。で、とりあえず昇降口以外の天井にあるものはデザインナイフとノミで全て削り落とす。もう後戻りはできないぜー。最終的にはパテとペーパーがけで整面します。リアのパトライトは取り付ける角度とクリアランス確保のため、これまたその周辺を削らないかんばい。

 

 本体には超ざっくり色が塗られてますが、これがまた酷い。超蛇足。だいたいロールバーはシルバーじゃねえし。フロントもリアも黒の厚塗りで何がなんだか。ついでに天井部分を削って分かったけど、レジンの上から直接トップコート吹いてますな、これ。パリパリ剥げる。つまり、放っておけばいつかはトップコートと下手すると塗装も剥がれ落ちると。なので、塗装とトップコートを落とすため、ラッカー系溶剤(シンナーですな)に5時間ほど漬けました。レジンキャストキットはシンナーに漬け過ぎると柔らかくなってしまうため、時々様子を見ながら。その後、歯ブラシを使って中性洗剤で磨いとります。さて、色が剥げた時点で、ライト周りのディテールも酷い事になってる事が判明。



 というわけで、この指揮車は「作るに値しない」と結論。不満はいっぱいあります。

(1)中古玩具ショップのぶら下がり袋に入れられ、パッケージングという工程が欠落→いろいろな個人ディーラーを見てますが、百均のPET製の袋や箱で皆さん、少しでも見栄えよくと工夫されています。
(2)原型師名や連絡先が明記しているメモがない→あり得ませんな。ひいては自分の造形物に責任を持っていない。
(3)黒色を塗った事でレジン部分が「白い成形色」となり、この部分にレジンウォッシュに漬けるなりプライマーを吹くなりの通常のレジンキャストを作る際の処理をしておらず、その証拠に直接吹いたトップコートが簡単に剥がれる。世の中に出たこの指揮車はいずれ全てボロボロになるでしょう→塗装するならしっかり、未塗装ならそのままの判断が曖昧。
(4)フロント及びリア部分の造形が怪しかったのもあり、トップコートと塗装剥がしを行うと、明らかにエラー品と思われる造形だった→エラー品は別途そう明記して割引して売るなどしてない。厚塗りの黒でとにかくごまかし。
(5)これでも赤字らしい→知らんがな。そうであっても客には言ったらいかんやろ。

 以上の事から、原型師さんの造形作家としての姿勢に全く共感ができず、送り返しました。返品も返金も受け付けないです。僕、今回は厳しいです。

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