2020年8月31日月曜日

ターニャ・デグレチャフ その6



 久方ぶりにターニャを描いてみる。最近登場したスマホゲーム版の公式イラストが、テレビ版や劇場版に比べてやや柔和っつーかマイルドになっている気がしたので(あくまでターニャにおける)、そこを引いて柔和じゃない今までの感じで。久しぶりなんでどうかなーと思ったけど、まだなんとか描けたネ!テッポーは相変わらずテキトーだネ!

2020年8月30日日曜日

よかも福岡市美術館展示会



 福岡市美術館で25日(火)から開催された「よかも福岡市美術館展示会」も今日で終了。6日間で800人以上のお客さんが来場したらしい。撤収前に行き、設営時には見られなかった他の参加者の作品をじっくり拝見できたので、ここでは個人的に「すげー!」と思った作品の一部を紹介。いや、全部すげかったんですけどね。

 まずは一番のお目当て、ひなたさんの「光さす庭」。模型は興味なくてもネットで見かけた人も少なくないんじゃなかろーか。長崎県にある軍艦島の社宅を1年がかりで作り上げた力作も力作。恐ろしいほどの作り込みと溢れる愛情。これはね、実物を前にすると言葉を失うっす。住棟間の中庭を下から見上げた視点が最良のアングル←なぜその写真を撮っていないのか。もう1作「その向こうに」は、廃れ行く店舗の傍らに生えた草花から感じる生命の息吹との対比がもう素晴らしくて、これまた言葉を失うっす。失いまくり。


 続いて、圧倒される数量の2作。写真左は、量産型MS工廠さん作、『宇宙戦艦ヤマト』より、「地球、ガミラス、ガトランティス各軍の艦艇群」。設営時に少しお話させてもらったんですが、その数なんと90艇以上!木製のベースもひとつひとつが丁寧な仕上がり。写真右は、猫神くるるさん作、『新機動戦記ガンダムW』より、「サンドロック+マグアナック40機計画」。グレーを基調としたカラーリングと、武器や装甲を自作して40機全てが異なる仕様に。どちらの作品も単に数を揃えたのではなく、非常に丁寧な工作と塗装で、腕を2本作るのさえイヤな僕には100万円貰っても絶対できないっす。


 糸島製作所くるくるさん作、『ウルトラセブン』より、「ウルトラ警備隊」。映画やドラマなどの実写に登場する人物達をフルスクラッチしており、洋画がメインの展示でしたが、僕にとってはこれですよ。キリヤマ隊長以下、フルハシ、ソガ、アンヌ、ダン、アマギ各隊員の似てる事!写真右、よしぽんさん作、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』より、「EVA零号機」。僕、『ヱヴァンゲリヲン』未見なんですけど、メカ1つでドラマ性を感じさせる自然なポージングと、一見目立つ機体のカラーリングも、ベース全体の色調を統一する事で馴染んでます。キャラクターモノの場合、原作を知らない人間の目を惹かせるってのは、結構難しいんですよね。


 ガンプラから2作。写真左は今回の主催者であり、ホビーダイニングジオンというお店のオーナーでもあるザイツ・トモハルさん作、『機動戦士ガンダム』より、「MS-06 リック・ドム」。これ、1/60スケールなので、赤ん坊よりでかいです(旧キットではなく、07年発売の「HY2Mグロリアス」シリーズ)。丁寧な作りと大型模型ならではの質感で、モノアイも点灯します。ザイツさんは他にも多くの作品を出品されていましたが、どれも単体で見て素晴らしい仕上がりなうえ、遊びのギミックを入れるサービス精神溢れる作品群でした。右、うえださん作、『機動戦士ガンダム』より、「ライデン専用ゲルググ」。こちらは1/144スケール。大型模型とは違う質感がこれまた素晴らしかったっす。後ろに見切れている「MS-06M 水中用ザク」は、旧キットながら製品の古さを全く感じさせない仕上がりに。


 モデラー仲間の和くん作、『メタルギアソリッド』より、「メタルギア REX」。僕が模型の世界に引きずり込んだものの、おじさんがボーっとしてる間に彼はどんどん作って積極的に展示会へ出品し、九州をはじめいくつかの大きな展示会で賞を獲る(ガンダムベース福岡に飾ってあったコレもそう)今や雲の上へ行ってしまった存在。子供がいるため、エアブラシや缶スプレーが使えず、筆塗りメインなんですが、この質感。筆塗りは「一度の厚塗りより二度の薄塗り」が定石なんですが、大型模型の今作では10層をも筆塗りし、深い質感を出していました。制作環境の関係で筆塗りモデラーも多いと思うんですが、ここまでできるんだぞと。贔屓目抜きでもすげかった。



 つーわけで、とりあえずここまで。ホントはまだまだすげえ作品だらけだったんですが、全部の写真を載せると長ーい記事になっちゃうんで、個人的にビビっと来た作品を簡単に紹介。これね、厳選したわけじゃないんですよ。賞目的の「コンテスト」とは違い、あくまで「展示会」なので、参加者の個性と嗜好、何よりどれも「好きだ!」っていう気持ちに溢れまくりで、この全体で醸成される「好きだ!」はサッカー観に行ってスタジアムで感じる雰囲気に似てるなと思ったの。なんでオネエ言葉なのかしら?いやー、楽しかったー!でも、撤収したらお祭りが終わってしまった寂しさもあり。最後に、図々しくもひなたさんにお願いして、軍艦島とイングラムのツーショット!一度収納していたにも関わらず、快く応じて頂きありがとうございました!そして、全く破損もせずに6日間初の外泊を耐えた我が家のレイバー達、よく頑張った!

2020年8月28日金曜日

『パト』30周年突破企画絵 その24



 『パトレイバー』30周年突破企画落描き第24弾は、バージョンアップした「イングラム3号機」、ヤクザの出入りに使われた「グラウ・ベア」の3種。

 久しぶりのイングラム。当初は1号機と同じ姿だったのが、電子戦装備仕様となり、頭部の形状が大幅に変更。このデザインを中学生当時に見た時、「目(メインカメラ)がない!このデザインすげー!」といたく感動したんですが、劇中ではなんかパッと出て来て終わりっつー演出で「えー」と思ったんですよねぇ。「電子戦装備仕様」ってのは、要するにファントムの様にジャミングをかけてくるレイバー(or状況下)においてもフツーに動けるってだけの話なんですね。そんなの中学生に分かるかー!劇場版2ではデザインが変わってますが、初見のインパクトから、僕はこのテレビ版の方が好きです。




 グラウ・ベアは以前、旧ビデオ版を描きましたが、テレビ版では先に青い機体が登場し(第18話「スキスキ野明先輩」)、その後、第22話「花とレイバー」でヤクザの抗争に使用されるドドメ色と全身金色の悪趣味なカスタム機が登場。このカスタム機の方は、実際に金箔をスキャンして全身に貼っています。桜吹雪も劇中では単色ですが、ここも『遠山の金さん』っぽく塗り分け。ついでに、二度と使わないであろー任侠映画風フォントで組名も書いたりして。イングラムと違ってこういうサブメカはいろいろ遊びの要素を入れられるので、描いていて楽しいっす。



2020年8月24日月曜日

出動!よかも福岡市美術館展示会



 福岡市美術館で明日25日(火)から30日(日)まで行われる模型展示会「よかも福岡市美術館展示会」に急遽参加する事に。福岡一や九州一や日本一やガンプラワールドカップファイナリストなど、そうそうたる参加者が集まる中で、「えー、僕、そんなすげえの作れないっすよー」っつったところで、見る人には関係ないため、まずはブロッケンを作った時にイメージしていた「レイバーショウ」をやろうと。ガンプラメインになるのは分かっていたので、展示作は全てレイバーで。



 続いて、5年前に一度、模型展示会に参加した事があったんすけど、そこでディスプレイの効果を痛感したのを思い出し、「美術館」という場所を考慮して「読ませる展示」に方針を定める。なんせレイバーの立体物はモビルスーツやカーモデルに比べて圧倒的に弾数が少ないので、この「読み物」でスペースを埋めちゃおうと。ついでに、「パトの日」用イラストを展示会用に少しいじって、絵も飾っちゃおうと。参加が決まったのが昨日なんで、有り合わせで小間物作り。模型的ハウトゥには一切触れず、「レイバーが実際に存在する物」として、その解説文を書き、余っていたDVDケースに入れただけ。イラストはPSP用ソフトのケースに。その他、使用キットのデータを名刺サイズに作って、コンビニで出力。総制作費110円。ここまでが昨日の作業。

 9時半、モデラー仲間に迎えに来てもらい、前日搬入。暑いぜ。指揮車2台を含め、我が家のレイバー全軍8体出動!総力戦である。休館日の美術館に入ったのって、大学の卒業制作以来だなー。


 設営時には八割ほどの参加者が来ていたけど、それはもう語彙力を失う力作ばかり。そんな中で予想通りというか当たり前というか、レイバーのみというのは自分だけ。いやー、直球勝負しなくて大正解←勝負じゃねえよ。新型コロナウイルスのせいで4DX仕様劇場版を観に行けなかった鬱憤を晴らすべく、好き放題にやった。要はどんだけハッタリをかませるかっつー話ですな。「読ませる展示」は、我ながら美術館という場所にも『パトレイバー』という作品にもマッチしてるんじゃなかろーか。


 スペース的にギリギリな感じになったけど、これでよし!盗難にでも遭ったら二度と模型作れないかもしれんが、明日から6日間、頼むぜ!

2020年8月14日金曜日

橘警部よ、安らかに

 『太陽にほえろ!』でボスの代理役として橘兵庫(警部)を演じた渡哲也氏、逝去。

 『西部警察』や『大都会』などの代表作は数あれど、僕にとっての渡哲也氏は、『太陽』終盤、山さんが殉職し、ボス役の石原裕次郎氏も最終回まで入院する緊急事態の中、第706話「ボス、任せてください!」で本庁からやって来た元ボスの部下である橘警部なのだった。最終回「そして又、ボスと共に」までの全13話しか登場していないが、ボスや山さんとはまた違った生真面目で正義感溢れる一係の司令塔だった。合掌。

2020年8月11日火曜日

1/2200スケール アーガマ




機動戦士ZガンダムシリーズNo.24
「強襲用宇宙巡洋艦 アーガマ」
【スケール】1/2200スケール
【発売】バンダイ
【発売日】1985年10月(再販版:2016年9月)
【価格】300円
【出典】テレビアニメ『機動戦士Zガンダム』



【アーガマ】
 反地球連邦政府組織「エゥーゴ」によって建造された「アーガマ級強襲用宇宙巡洋艦」の1番艦。全長323メートル。搭載モビルスーツ数は6~15機と、MSの運用能力を重視している一方、巡洋艦としては必要最低限の武装しかない。主武装は、主砲と副砲が計4門ずつ。また、メガ粒子砲を左右1門ずつ装備。これは後にハイパー・メガ粒子砲へと改修された。居住ブロックは船体外部に設置。非戦闘時にはアームを延長して回転させる事で、遠心力による「擬似重力」を発生させ、居住性を高めている。また、戦闘時には艦中心部に対する「盾」の役割も果たす。メインブリッジも戦闘時は被弾率軽減のため、船体へ引き込まれる。当初はヘンケン・ベッケナーが艦長を務めたが、後に一年戦争時の「ホワイトベース」艦長だったブライト・ノアに交代。エゥーゴの中核としてグリプス戦役から第一次ネオ・ジオン抗争中盤まで運用された。


 ブロッケンが予想以上に時間がかかったので、今度はサクっと作ろうと、『Zガンダム』から『ガンダムZZ』中盤までの主役巡洋艦「アーガマ」を積みプラの中からチョイス。番組放送当時に発売されたいわゆる「旧キット」と呼ばれるやつで、定価300円(たぶん250円で買った記憶が)。スケールが1/2200と小さいため、ガッツリ作り込むのではなく、「雰囲気モデル」として作ろうかなと。

 成型色は多色成型なぞ知った事かといった驚きの白さ。接着剤要らずのスナップキットではなく、接着剤がないと仮組みさえままならない「そう簡単にはいかないぜ?」ってところが旧キットらしい。とりあえず大まかな部分を接着して、これまたとりあえず合わせ目をラッカーパテでざっくり埋めます。





 そんで、仮組み。ガンプラは最初のファーストシリーズから戦艦のプラモはどれも出来が大変よろしく、今でも人気なんですよね。このアーガマも手の平サイズながら形状は完璧。なぜか『Z』での戦艦はこのアーガマしか発売されなかったのがなぁ。せめて僚艦の「ラーディッシュ」や「サラミス改」は発売してほしかった。


 さて、どう作ろっかなと一考。小さいながらも設定画にあるディテールは凹モールドでほぼ再現されているため、そこはそのまま活かし、割愛されている&追加ディテールを0.2mmプラを切って貼って巨大感を出す地味な作業方向で。いや、だって、1/2200スケールですよ?縁を薄くしたり先端のエッジを出したりっつー工作はあーんまり意味がないかなーと思ったわけです。

 まずは旧キットならでは、モールドが甘いので、全てディバイダーやけがき針で彫り直します。ほぼ再現されてるディテールの中で、なぜか艦のコックピットであるブリッジのモールドがないので、四方をプラ板で囲んで凹モールドで再現。後部メインノズルは、ぽっかり穴が開いてるだけで(設定でもそうなんだけど)ちと寂しいため、ウェーブのバーニアノズルを2種類組み合わせて二重構造に。メインエンジン横の半円形の部分(なんだろう?)は裏がスカスカなので、ジャンクパーツをザックリ貼ってます。

2020年8月10日月曜日

パトレイバーの日 その4



 8月10日は『パトレイバー』の日!つー事で、今年も賑やかし要員として参加。今年はファンの方が「パトレイバーの日」を作って10周年だとか。そんなわけで、わりとマジメに描いてみました。「どーせあいつはレイバー描くんだろー」と思われるのもシャクなので(←ひねくれた性格)、久しぶりに階級章と制帽章の設定をちゃんと見て、特車二課のレギュラーメンバー全員集合!レイバーなし!1枚の画面に7人以上描くのは悪魔超人が限界だったので、全員別々に描いてレイアウト。今回はわりかし「髪の毛」を意識して描きました。あと、夏っぽくコントラストをはっきりと。かかった時間は、8日間で11人、下描きからデジタル処理まで1キャラクター2時間半から3時間くらいかなー。





 この歳になると、野明の真っ直ぐな瞳が突き刺さりますな。「そ、そんな目でオレを見るなぁ!」みたいな。僕が汚れてしまったのでしょうか。遊馬は、演じる古川登志夫さんの声で「ニッヒヒヒ」っつーいたずらっぽい笑い方をする印象が強いので、だいたいそんな感じの笑い顔で描く事が多いかな。


 香貫花のニューヨーク市警察の制服姿は初めて描いたかも。いや、もう、30年以上落描きしまくってるので、いつ誰を何回描いたのか分からんとですたい。熊耳は我ながらかわいく描けたなーと自画自賛。コミック版の熊耳はわりと真面目でキツい性格ですが、アニメでは、よこざわけい子さんの演技力と、すぐ気絶しちゃうギャップとで、わりとかわいいんですよ。太田は完全に手癖で描いてます。


 今回、「ひろみちゃんと進士さんをきっちり描く」ってのも目的のひとつだったので、ちゃんと描けて楽しかった。ひろみはやっぱり優しい笑顔、進士は穏やかな雰囲気が出せればいいなと。二課で一番怖いのはキレた進士なので、いつか描く前にちゃんとした姿で。


 榊とシゲは描きやすい2人。よく見ると、おやっさんのレイバンにはイングラムの姿が。「レイバーなし!」って決めてたけど、これくらいならと、昔描いたイングラムの画像を貼り付けました。原画が残ってなかったんで、自分のpixivからパクってきた!シゲは、お調子者的な部分より、ある意味で二課で最も純真だと思ってるので(機械に対しても、榊に対しても)、その部分を表情で出せたらなーと。


 後藤は特によく描いてるから、あんまし書く事ないなー。あ、タバコには火を点けてません。しのぶは後藤と対になる様に。たぶん二課のメンバーの中では1番描いてないので、まだまだ似ませんでした。


 つーわけで、ずらずらーっと11人でした!