2023年11月28日火曜日

HGUC ヅダ






ハイグレード・ユニバーサルセンチュリー No.065
「EMS-10 ヅダ」
【スケール】1/144スケール
【発売】バンダイ
【発売日】2006年6月
【価格】1,500円
【出典】OVA『機動戦士ガンダム MSイグルー-1年戦争秘録-』



【EMS-10 ヅダ】
 ジオン公国軍の試作機で、開発はツィマッド社が行った。本機が「EMS-04」の型式番号を付けていた時期に、ジオニック社の「MS‐05B ザクI」と主力機の座を争う。性能ではザクIを上回るが、欠陥事故や軍とジオニック社の政治的取引などが原因で競合に敗北する。のちに改良が加えられ、型式番号を「EMS‐10」とし、「第603技術試験隊」によって評価試験が行われる。通称「土星エンジン」と呼ばれるバックパックの小型ジェネレーター4基と大型ジェネレーターを背部に装備し、短時間で200m/秒の加減速が可能となり、地球周辺の浅い軌道や接近戦で優れた性能を発揮する。ただし、オーバーヒートを起こすと機体そのものが耐えられず、自爆してしまう。この事実から、ヅダは「EMS‐04」時代からの問題を解決せぬまま、劣勢となっていたジオン公国の地球連邦軍に対するプロパガンダとして利用された。しかしながら、4機製造された「EMS-10」は機体強度が許す機動性においては「MS-06 ザクII」を凌駕する性能を見せた。ライバル会社のジオニック社製品の武器類とは互換性を有している他、135ミリ対艦ライフルもオプションで装備している。評価試験中に2番機及びジャン・リュック・デュバル少佐の1番機を失うが、残り2機のヅダはそのまま第603技術試験隊の警備用として終戦まで使用されている。頭部は4機全て形状が異なり、本機は予備機のモニク・キャデラック特務大尉の乗機である。


 んなわけで、全編オールCGのOVA『機動戦士ガンダム MSイグルー-1年戦争秘録-』より、「ヅダ」を作ったよー。この『MSイグルー』は様々な理由で最前線に送られる事なく消えていったジオン公国軍の試作機を「第603技術試験隊」の視点で集めた作品で、ヅダは第3話「軌道上に幻影は疾る」にて登場。ザクIとの開発競争に政治的理由で敗れながら、プロパガンダとして性能上の欠陥を修正する事なく「新機種」として喧伝されるも、第603技術試験隊によってそれを見破られてしまう哀しきゴーストファイター。

 まずは仮組。全編3DCGなので、プラモデルの方もアニメと比べて解像度が上がっており、ディテールもかなり細かい。付属のシールも嫌になるほど付いてきます。試験機ならではなのか、ツィマッド社独特のフォルム。

 

 今回は、ガンダムマーカーの「バーントアイアン(焼鉄色)」をテキトーに塗りたくり、これをラッカー系の溶剤でこすり付けながら拭き取る「ウォッシング」で仕上げました。エナメル系だとバンダイ製品のプラスチックはバキバキ割れますが、ラッカー系でも割れる時は割れるので、比較的簡単に重厚感を出せるけど、やる時は自己責任で。今回も右腕のディテールと手首に小さなクラッキングが発生。頭部は4択なので、劇中でかつての競合機の後継機である地上用ザクIIと手を繋ぐ名場面を演じたモニク・キャデラック特務大尉の乗る予備機を選択。モノアイをH・アイズに置き換えてます。この場面、ザクIIは地上用のJ型なので、宇宙空間では制御が効かずに「溺れて」しまい、「ボール」に簡単に撃ち落とされていきます。これがやりたかったんで、ザクIIをJ型で作っといたんだよー!つーわけで、ヘッダーの特撮で再現!背面の大型バーニアの内部には、いつもと違うちょっとお高い金属性ビーズ(ゴールド!)を埋めてみたぜー。

 

 武器類も豊富。ザクマシンガンはスコープにH・アイズを埋め込み。予備の弾薬はサイドアーマーに取り付け。ヒートホークも付属してますが、好みじゃないので割愛。

 

 右腕にマウントされたシールドは片のラインに沿って可動。シュツルム・ファウストが1本付属。また、折り畳まれた「カギ爪」を展開すれば打突用兵器としても使用可能。本編では「ジム」2機が餌食になりましたな。

 

 本編未登場の135ミリ対艦ライフル。でけえです。身長よりでけえ。ヅダが「EMS-04」だった頃はまだ地球連邦軍にはモビルスーツがなく、艦隊戦ばかりだったため、こういう長物が有効だったんじゃないかと友達の説明を聞いて納得。これもスコープにH・アイズを埋め込んだだけ。

 


 

 『MSイグルー』は、他にも後編に当たる『同 黙示録0079』、連邦側視点の『重力戦線』とあって、どれも面白いので、未見の人は見るよろし。約15年ほど前の作品だけど、CGも今見てもそんなに違和感なしだし。つーわけで、今月は2個も作ったぞー。やったネ!できたネ!

2023年11月17日金曜日

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』

  シゴトで携わった映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』を見に行く。映画で公開初日初回を見るのは初めてだ。来場者特典の描き下ろしビジュアルカードもしっかりもらう。袋には「ご鑑賞後に開封して下さい」の一文付き。

 原作では鬼太郎の育ての親「水木」と鬼太郎の関係はわりとドライっつーか水木は常に鬼太郎に対して一種の「恐ろしさ」を抱いていて(それでも7年か8年は育てた)、鬼太郎も頃合いを図って家出する昔のマンガにたまにあった驚きのあっさりさなんだけど、そこをもっともっと掘り下げつつ、テレビ版6期で目玉の親父さんが実体化したので、6期をベースに『ゲゲゲの鬼太郎』の一面である「恐怖」を前面に打ち出しつつ、実体化版親父さんと水木のバディモノにも仕上がっている。一応PG12の年齢制限。


 劇場では物語終盤からすすり泣きが多く聞こえ、なんつーか、「よっしゃっ!」と思ったのでした。そんでもって、劇伴がなんと川井憲次氏なんで(公開直前に発表された)、もうこれが最高っつーね。泣いてくれたお客さん、映画を見た後、家で来場者特典を開封してまた泣く人もいるだろうなー。

 

 物販は、とりあえずパンフレットとクリアファイル2種というオーソドックスな物を購入。未見の人はぜひ見てほしいぜ!

2023年11月8日水曜日

1/144スケール ゾロアット

 












バトルモビルスーツコレクション No.5
「ZM-S06S ゾロアット」
【スケール】1/144スケール
【発売】バンダイ
【発売日】1993年
【価格】500円
【出典】テレビアニメ『機動戦士Vガンダム』





【ZM-S06S ゾロアット】
 サイド2のスペースコロニーに駐留していたサナリィ及び地球連邦軍を母体とするザンスカール帝国の軍事部門「ベスパ」が開発した、ザンスカール帝国の主力量産型モビルスーツ。ジェネレーターには、宇宙世紀0130年以前はハイエンドモデルにしか搭載されていなかった5,000kW級を採用。癖のない操作性、高い機動力、耐弾性、生産性、稼働率、拡張性の全てにおいて非の打ち所のない、極めて優秀な機体である。宇宙世紀0149年にザンスカール帝国が独立し、宇宙世紀0153年に至るまで領土を拡大維持し続けられたのは、本機の開発に成功した事が主要因の一つであるとまでされている。特徴的な武装は右肩内部から射出される5基の「ビームストリングス」。「ビーム」と名付けられているが、実際は実体ワイヤーである。接触した敵機のパイロットに電気ショックを浴びせて昏倒させる他、複数機で連携して広範囲の「網」を張る事もできる。戦中には本機1機が対抗勢力「リガ・ミリティア」に鹵獲され、白に塗り替えられた機体が一時的にマーベット・フィンガーハットの乗機として用いられた。戦争初期から終戦まで第一線で活躍した傑作機である。


 頂き物の『Vガンダム』シリーズの旧キットもこれが手持ちでは最後、ジェムズガンジャベリンの地球連邦軍機に対するは、ザンスカール帝国の主力機である「ゾロアット」を作ったばい!はい、これまた素組みでかっこいー!

 

 

 本体はラッカー系の「ブライトマイカレッド」、黄色い部分は成形色のまま。あとはてっぽーとか手首は「ブラック」で塗装。ビームシールドはガンダムマーカー「リアルタッチブルー1」とエナメル系「ホワイト」。まだなかなか思った感じにはならんなー。

 

 主な工作は、サイドアーマーと脚部のバーニアをアフターパーツに置き換え。バックパックのバーニアはキットの出来がよかったため、そのまま使ってます。手首は「HGUC ジム」の物に置き換え。このシリーズ、大きさがそれまでの宇宙世紀のモビルスーツより小さいため、手首は軸をなるべく短くして、手首のボールジョイントと受け口となる袖内部に瞬間接着剤を付けて「はまる」様に調整しとります。

 

 ビームストリングスは0.5mm真鍮線とH・アイズのデュアルセンサー型で新造。メタルプライマーを塗った後、ガンダムマーカー「シャイングリーン」で塗装。トップコートは「光沢」。猫目か狐目かっつー目は付属のシールは使わず、キラリと光るいつもの百均製ラピーテープで。つーわけで、製作期間は1週間ほどでやったネ!できたネ!このシリーズは出来がいいキットが多いので、中古屋とかで適正価格で売ってたら他にもいくつか買って作りたいな。