2023年10月28日土曜日

1/144スケール ジャベリン

 










バトルモビルスーツコレクション No.6
「RGM-122 ジャベリン」
【スケール】1/144スケール
【発売】バンダイ
【発売日】1993年
【価格】500円
【出典】テレビアニメ『機動戦士Vガンダム』






【RGM-122 ジャベリン】
 一年戦争から続いたジム系シリーズの最終機体。「RGM-119 ジェムズガン」の不評を受け、アナハイム・エレクトロニクスが開発した地球連邦軍の主力量産機。機体各部にスラスターを内蔵しており、軽快な運動性能を誇る。最大の特徴は、機体名を冠した武装「ジャベリン・ユニット」。「投げ槍」から名付けられた通り、バックパックにショットランサーユニットを左右1対2基装備している。通常はランサー部を回転射出する事で、その質量と運動エネルギーで目標を破壊する。更にユニット後部にはスラスターがあり、ランサーを含めたユニット全てを対艦ミサイルとして射出する事も可能。側面部のグリップは、近接戦闘にも対応しており、バックパックに装備したまま「F91 ガンダム」の「ヴェスバー」の様に、前方に回り込ませてランサーを展開、あるいはジョイントから取り外してユニットを持ち、ランサー部を伸縮させて打撃兵器としても使用できる。しかし、制式採用から30年以上が経過した宇宙世紀0153年に至っては流石に旧式化が否めず、ザンスカール帝国のMS相手には常に劣勢を強いられた。それでも、ザンスカール帝国機と渡り合える唯一の機種であり、戦争の全期間に渡って前線を支え続けた点を踏まえれば、十分高性能機と言えるだろう。ジャンヌ・ダルク艦隊所属機の中には、3機のビームシールドを同期させた高出力&大面積シールドを展開させ、相手艦体から母艦を守るという連邦軍人のプロとしての意地と、傑作機ジム系シリーズの最終型としての運用を見せている。

 ジェムズガンに続いて、『Vガンダム』旧キットシリーズから、ジム系最後の機体「ジャベリン」を作った!

 

  

 ジェムズガン同様、合わせ目はガッツリ出るので、そこは基本通りに処理。全身15ヶ所にあるバーニアは全てアフターパーツに替えるので、削り落とします。アフターパーツのバーニアはなるべくディテール違いの物を集めてみた。色はタミヤのラッカー系「シルバー」とガンダムマーカーの「シャインシルバー」で塗った2種類を用意。塗装後、いつもの定番工作として中に金属製ビーズを埋め込んでいます。

 

 合わせ目消しと350番でのペーパーがけ、全身のモールド彫り直し(地味な作業だけど、これをやるとシャープになるので、素組み派もやるよろし)、ビームシールド基部は0.1mmプラ板で挟んで厚みを出したっす。手はアフターパーツ。

 

 今回はガイアカラーの中間色を試したくて、全身は「風蒼」をオール筆塗り。ムラはあんまし気にしないけど、塗膜の厚みを薄くするため、1,500番のペーパーで水研ぎ。モビルスーツを水研ぎしたの初めてだー。バックパックの大きいバーニア2つは中にボタンの留め具部分を埋め込んどります。

 

 「ガンダムF91」の武装「ヴェスバー」を進化させた機体名通りの「ジャベリン・ユニット」は回転させて抱え込んだり、取り外してグリップを引っ張り出し、ライフル変わりにも使用可。先端部は尖らせてます。ビームライフルは脚部横にくっ付ける仕様なので、右足に固定。左足のくっ付け用穴の中には金属製ビーズを埋め込み。

 


 兄弟機ジェムズガンと比較。また、ジム系最後の機体なので、元祖ジムとも記念撮影。

 

 93年発売で500円なのに、ジェムズガン同様にスタンドが付いたり、(合わせ目は出るけど)左右のランナーを中央で切ってランナーごと簡単組み立てができたり、共通フレームを使ったり、スタンドと背景カードが付属していたりと、この『Vガンダム』シリーズは当時のバンダイの試行錯誤と意欲的が垣間見れて作ってて楽しかったっす。つーわけで、やったネ!できたネ!のコーナーでした。

2023年10月10日火曜日

パーマン1号

  なんとなくヒーローの「苦い勝利」みたいなのが描きたくて選んだのが、藤子・F・不二雄先生の『パーマン』から「パーマン1号」。描いたの小学生ぶりだなー。当時はパーマンセットが欲しかった。誕生日プレゼントに母親から全身のレリーフを作ってもらったのもいい思い出。この「苦い勝利」となる前のプロットも描いてたんだけど、ちょっと重くなったので割愛。

2023年10月9日月曜日

1/144スケール ジェムズガン

 











バトルモビルスーツコレクション No.3
「RGM-119 ジェムズガン」
【スケール】1/144スケール
【発売】バンダイ
【発売日】1993年
【価格】500円
【出典】テレビアニメ『機動戦士Vガンダム』





【RGM-119 ジェムズガン】
 アナハイム・エレクトロニクスが開発した「RGM-109 ヘビーガン」の後継機。ヘビーガン開発中に台頭した「サナリィ」によるモビルスーツの小型化やビームシールドの開発などを行う「フォーミュラ計画」を相当に汚い手段で奪取し、その技術を本機に採用した。宇宙世紀0119年に正式採用され、宇宙世紀0123年にサイド4で勃発したコスモ・バビロニア戦争では先行開発型7機が月面の施設防衛に出撃した記録がある。しかし、ジェネレーターの出力不足を理由に、本機に搭乗したパイロットからは「戦闘用MSではなく、モビルワーカー(作業機)だ」と揶揄されるものであった。カタログスペックは同時代のMSのものだが、実戦における評価は著しく低く、「開発スタッフの現状認識の甘さを象徴した機体」と評された。その甘さが現実となったのが、宇宙世紀0153年の「ザンスカール帝国軍」の蜂起である。既に形骸化していた地球連邦軍は30年余り機種変換を行わなかったため、大気圏内における長距離飛行機構を装備していない事も相まって、ザンスカール帝国のMSには対抗できず、一方的に撃墜された。民間人からも「最早次元が違う」「やられるのを待ってるみたい」などと酷評された。主武装のビームライフルは主兵装でありながら簡略化され過ぎており、技術官からは「話にならない」と一蹴。まともなのは、サナリィから盗んだビームシールドのみであった。

 宇宙世紀シリーズとしては現在のところ最期となる物語を描いた『機動戦士Vガンダム』は、93年に放送。トミノカントクが精神を病んだ状態で作られたため、ボッコンボッコン人が死にます。必要以上に。『機動戦士ガンダムUC』まで続いたMSの巨大化が収まり、逆に小型化へと時代が進む中、それまでMS開発の雄だったアナハイムエレクトロニクス社を揺るがすサナリィが頭角を現します。そのサナリィの資料をかっぱらってとりあえず作ったのが、このジェムズガン。

 

 旧キットなので、全塗装や合わせ目処理は必須ですが、だせえ設定画の数倍かっちょよく立体化。手首だけはどーにもいかんゴムの塊なので、少々オーバースケールですが、ここだけアフターパーツに変換。この『Vガンダム』シリーズでは、共通のフレームにペコペコとパーツを被せていく「Vフレーム方式」が採用。背景用の撮影パネルとフレーム2種まで付いて500円とは相当頑張ったと思うのれす。

 

 劇中では活躍どころか描写されている場面自体が少ない。初登場の時でさえ、手にはライフルではなく、大型スコップを持って工事用に使われてたくらいで。

 

 「30年間戦争が起きないから機体の更新しなくていいやー」で痛い目に遭ったコスモ・バビロニア戦争。「そこからまた30年何もないしー」でザンスカール帝国軍の蜂起と、既に地球連邦軍とは名ばかりの形骸化した組織。このジェムズガンさえ、他社からパクった技術をヘビーガンに乗せ換えただけでなく、アナハイムの経済状況もよくなかったため(そら、戦争が起きないと死の商人は商売上がったりだよねぇ)、極限までコストを減らした機体。あ、ビームサーベルは写真の湾曲した物と真っすぐな物の2種付きます。ビームシールドは初めて作ったけど、まだ表現の仕方に一考の余地ありだなぁ。

 

 で、「ベテランパイロット」っつったって、コスモ・バビロニア戦争時代はまだ第二次ネオ・ジオン戦争やラプラス騒乱で戦った兵士もいるかもだけど、さすがに第二次ネオ・ジオン戦争から60年経つんで、連邦の中にはもういないでしょ。

 

 戦争は起きないに越した事はないけど、軍部は常に緊張感を持つ事がいかに大事か。『Vガンダム』での地球連邦は既にザンスカール帝国軍と戦う民間のレジスタンスの「お手伝い」くらいしかできなくなってるヘッポコ組織。ジェガンが現役の時は頑張ってたのにねーっつーわけで、同スケールのジェガンと比較。時代と共にこんだけ小さくなったヨ!

 そうだ、連邦の体たらくを嘆いていたけど、使った本体色はラッカー系「シルバー」。赤い部分は忘れた。ここ、塗り分け変えてます。あとは、襟元をシャープに(正面から△に見える様に)と、バックパックのバーニア内には定番の金属パーツを仕込んでディテールアップ。シールとデカールは手持ちの物。キット付属のシールは幅が全然合ってないため、お馴染み百均のラピーテープのグリーン。このテープ、買ってからもう10年以上経ってるよなー。ビームシールド基部はプラ板で4mmほど厚くしてます。ビームライフルの肉抜き穴はプラ板で塞ぐ(酷いとこにあるなぁ)。んなわけで、やったネ!できたネ!のコーナーでした!