2020年11月2日月曜日

『パト』30周年突破企画絵 その27

  『パトレイバー』30周年突破企画落描き第27弾は、「イングラム・エコノミータイプ」、「エイブラハム」、「イングラム・スタンダードタイプ」、「ボクサー(犬走カスタム)」の4機種まとめて。

 イングラム・エコノミータイプは、イングラム1機の値段で10機は買える廉価版で、旧式化した第1小隊のパイソンと維持費だけでも莫大なコストがかかる第2小隊のイングラムを下取りに出し、特車二課の小隊数を一気に増やそうっつー警視庁の要請で開発。野明曰く「いかにも”エコノミー”って感じ」と言われた量産機らしい安そうな顔と、国際レイバーショウに参考出品した際の派手なカラーリングが特徴で、遊馬が試運転した際に運悪くグリフォンが現れ、太田のイングラム2号機共々大破。数年前にこいつのソフトビニールキットを作ったんですが、夏の暑さに塗膜が耐えられず、腰から崩壊して捨てざるを得なかった思い出が(泣)。

 エイブラハムは、曲線的なデザインのレイバーが多いシャフトグループの中では珍しく、直線的なデザインで構成されているところにお国柄が表れて面白い。間接部も腹部を除いて通常のレイバーとは異なり、折り畳み可能なユニバーサルジョイント方式。操縦者役の立木文彦氏による「ジェットストリームアタック」の掛け声は本家より迫力あり。



 エコノミータイプの改良型であるイングラム・スタンダードタイプ。野明と太田、第1小隊の五味丘巡査部長がテストに協力参加するも、特殊な環境化で使用される警察用レイバーとしては、コストパフォーマンス以外に特徴がなく、これまた採用は見送り。ただ、汎用機としての性能は高いため、後にシールドを外して市販化されます。まだ『パトレイバー』という作品が固まる前、ゆうきまさみ先生が月刊ニュータイプ誌でカラーリングもそのままのこいつをパトレイバーとして描かれた事があったので、外観が同じ(でも、性能は遥かに高い)機体がコミック版で第1小隊に導入されたのは、その名残りなのかもなー。

 ミョーに人間味溢れるテロリスト側の視点で物語が進む第42話「帰ってきた男たち」で使用された、ボクサーのカスタム機っつーか個人での改造機。肩のトゲトゲといい、カラーリングといい、『ガンダム』のザクに影響されてますな。何年か前に重機でATMを破壊された事件があったけど、「この物語はフィクションである…が、10年後は定かではない」っつーエンディングテロップままの事が起こったのには笑った。


 

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