2021年1月27日水曜日

ありがとう、ベングロシュ

  02年にジェフの監督を務めたジョゼフ・ベングロシュ氏、逝去

 3年連続J1残留争いから一転、ズデンコ・ベルデニックの元で優勝争いを続けるも、ベルデニックと名古屋グランパスエイト(現名古屋グランパス)の幹部がシーズン中に密会していた事が判明し、解任。その後任としてジェフに来たのが、国際サッカー連盟(FIFA)及びヨーロッパサッカー連盟の役員で、世界選抜チームやヨーロッパ選抜チームの監督経験もあるベングロシュだった。ヨーロッパサッカー界の重鎮が極東にある地方クラブの監督に就任した事は、世界中のサッカー関係者を驚かせた。

 ベルデニックの攻撃サッカーは踏襲したまま、守備面での錬度を上げ、天皇杯全日本サッカー選手権大会では過去最高位のベスト4を果たす。また、日韓ワールドカップでは、FIFAのテクニカルチームスタッフのリーダーも兼任。高齢により、1年間のみの指揮で勇退したが、後任にはイビチャ・オシムを推薦するなど、黄金期のジェフを語るうえでは欠かせない人物で、穏やかで対戦チームへの敬意も忘れない優しい印象の監督だった。ジェフに来てくれてありがとうございました。合掌。

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