2020年3月8日日曜日

ザクII その7(完)



 なんだか手を動かしてる時間より、考えている時間の方が長かった気がしなくもないけど、ザクIIかんせー!やったネ!できたネ!


 ザクII特有の「野暮ったさ」を消すと他のバリエーション機に見えてしまうため、頭頂部を低くしたりモノアイレールの幅を狭くしたりディテールを増やして解像度を増す「カッコよくするための方程式」は今回禁じ手に。エッジを出す部分、曲面を出す部分を意識して各パーツを地味に仕上げ、組み上げた時にメリハリが出る様にしました。コックピットハッチ上部とフロントアーマーのラインのみ、好みで変更。


 地上仕様の「J型」だけど、バックパックになんにも付いてないのはあんまりなので、ウェーブの「NEW Uバーニア(丸)S」を追加し、内側をけがき針で削り込む。白線は、GSIクレオスの「ホワイト」を筆塗りで。あと、リアアーマーのバズーカマウントラックがカパカパ開きやがるので、ここは接着しとります。


 頭部は、ヒサシ部分を気持ち程度削って目付きを少し悪く。これ以上やると他のバリエーション機になるので、目の上に切り傷っつーベタかつ効果的なダメージ表現を追加。でも、これって1回しか使えない手なんだよなー。モノアイは、ウェーブの「Hアイズ」をGSIクレオスの「クリアレッド」で塗装。前に作ったザクI(指揮官機)がピンクだったので、こいつはちょっとギラギラした感じに。おそらくパイロットは死に急ぐ若人であろー。動力パイプは1.5mm幅詰めして、頭本体との隙間を狭めてます。左の襟元にはSマインを追加。右肩のシールドは、ライターで熱した大型カッターやピンバイスでダメージ表現。ナンバリングはそこらへんに転がっていたドイツ軍の戦車のものを貼ったので、数字に特に意味はなし。


 武器類はバズーカ、ヒートホーク、3連装ミサイルポッド。こいつは中距離支援用として長モノを持たせようと思っていたので、マシンガンは作ってないっす。基本塗装はMr.メタルカラーの「ステンレス」。バズーカのスコープにはHアイズを貼り、ヒートホークの刃先には丸穴を開け、タミヤの「クロームシルバー」で塗装。ミサイルは先端のみエナメル系「フラットレッド」を塗ってます。見えないとこは塗らないぜー。


 ウェザリングは、乾燥地帯に配備されいてるイメージで、ガンダムマーカーの「リアルタッチブラウン1」、ウェザリング用ガンダムマーカーの「バーントアイアン(焼鉄)」、「サンドブラウン(砂)」、「マッドブラウン(泥)」、タミヤの「ウェザリングスティック サンド」、「ウェザリングマスター アカサビ」で足元を中心に砂埃を派手に。剥げ塗装はタミヤのクロームシルバー。


 ジムと戦わせたり(ジムの銃口がハッチを狙っている)、ザクIと並べたり。同一スケールはこういう組み合わせができるのが楽しいですな。


 作ってて感じたんですけど、このキット自体が「ザクIIの野暮ったさとカッコよさ」を狙ったギリギリのバランスで作られてるんですよね。もちろん最大公約数的なところだけど。なので、気持ち程度でもカッコよさの割合を高めると他の機体に見えてしまう。今回は「嫌いな対象物をカッコよく作る」っつー矛盾したお題で作ったけど、少しだけザク愛が芽生えた気がしなくもない。


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