2018年2月16日金曜日

『パト』30周年企画絵 その3



 『パトレイバー』30周年企画落描き第3弾は、作業用レイバー「ヘラクレス21」と、海上保安庁の無人水中探索レイバー「ノーチラス9800」。

 ヘラクレスは汎用レイバーの中ではかなりの高性能であるにも関わらず、旧ビデオ版ではオープニングでイングラムにぼてくりこかされるだけで、劇中の出番はなし。コミック版でも第1小隊の旧式パトレイバーに数の力で敗れ、テレビ版のオープニングで再びイングラムにひっちゃかめっちゃかにされるというフビンな役回りが多いため、ちょっと牧歌的に。各種アタッチメントが装備されているので、きっと畑仕事にも精を出してくれるはず。つーか、多くの汎用レイバーって、結局は劇中で悪用される側になっちゃうので、設定上の本来あるべき姿で描くとちょっと愉快なのです。

 ノーチラスは旧ビデオ版第3話「4億5千万年の罠」で初登場。警察以外の公的機関にもレイバーが配備されている事がこの話で知れます。コミック版では海保の巡視艇から遠隔操作で怪物「廃棄物13号」を特車二課棟に誘導する役が与えられてますが、活躍のわりにファンアートを描いてる人がほとんどいないっつー地味なやつ。現在ではこれくらいの機械って実際にもうありますよね。ロボットアニメ然としたイングラムと同一世界でこういうリアルなメカにも役割が当てられているのが、『パトレイバー』のメカニック部分の面白さのひとつです。



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