2017年11月19日日曜日

怒涛の7連勝



 J2リーグ最終節。既にJ1自動昇格を決めた湘南ベルマーレとV・ファーレン長崎、J1昇格プレーオフ圏内の6位以内が確定している名古屋グランパスとアビスパ福岡。残り2枠を賭け、8位のジェフは勝つ事が最低条件。そのうえで、5位東京ヴェルディ対6位徳島ヴォルティスのドロー以下&7位の松本山雅FCの負けという他力。

 前節でプレーオフ争いから脱落した横浜FCを相手に開始早々の1分にオウンゴールで失点するも、チームタイ記録の6連勝で勢いに乗るジェフは30分、町田也真人が角度のない所から放ったシュートで同点に追い付くと、試合終了間際のアディショナルタイム、清武功暉からのコーナーキックに近藤直也が渾身のヘディングで逆転。ヴォルティスと山雅が揃って負けたため、土壇場でプレーオフ圏内の6位に滑り込み、3年ぶり4度目のプレーオフ進出を果たした。たまにあんだよね、こういうまるでドラマやマンガみたいな展開が。いや、実際にこんな脚本書いても「ベタ過ぎてリアリティがない」って却下されるかもしれない。

 12年には決勝戦で大分トリニータの元ジェフ所属選手にアディショナルタイムで決勝点を喰らい、13年にはヴォルティス相手に初戦敗退。14年にはリーグ戦3位で進出するも、モンテディオ山形に敗れた過去があるため、まだ何も掴んでいない事は十分分かっている。が、チーム新記録の7連勝で、今J2で最も勢いに乗っているのは間違いなくジェフだ。来季の契約更新が決まったフアン・エスナイデル監督は、選手達の食事から改善し、試行錯誤してきたハイプレスのサッカーも形になってきた。準決勝の相手は前節3-0と快勝したグランパス。一足先にプレーオフ圏内を確定させたグランパスとアビスパのモチベーション低下に対し、8戦中6戦負けなしのヴェルディと7連勝のジェフ、この最終節で滑り込んだ両チームの方が勢いは勝る。J2で8年、4度巡ってきたチャンスを掴む事はできるか。

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