2021年6月9日水曜日

『パト』30周年突破企画絵 その32

 3ヶ月ぶりの『パトレイバー』30周年突破企画落描き第32弾、ここからはメディアが小説版に移ります。最もマイナーで資料が少ないメディアだけど、いろいろ想像の部分が増えるので、根拠を探し当てながら描いていく面白さがあります。

 つーわけで、まずは初出は小説版で、コミック版でお馴染みの「ハヌマーン」から。コミック版との違いは、カラーリングと、脚部マニピュレーターがコミック版では5本指なのに対し、小説版は4本指。作中でのメーカー名は「井野」としか書かれてないけど、これは元ネタが日野自動車だと思い、「井野自動車」に。レイバーはあくまで車輌扱いという事が分かる様にっつー意味もあったり。

 「イーゴII」は、作中では「シャフト製」とだけで国までは書かれてないけど、この直線的なデザインはUSA社製と判断。他にも間接が同社製エイブラハムと同じく胴体以外は布カバーではなく、ユニバーサルジョイントを採用しているのも根拠のひとつ。挿絵では足元のみ描かれていないので、ここもエイブラハムと同じデザインに。

 たぶん小説版のレイバーはほぼ需要なしっつーか知らない人の方が多いだろうけど、想像しながら拾い上げていくのもライフワークの楽しみなのですよー。なので、まだまだお付き合い頂ければ。


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