2019年10月25日金曜日

『ゲゲゲの鬼太郎』3巻



 久方ぶりに原作さん『ゲゲゲの鬼太郎』3巻(水木しげる著)、購入。前巻の続き「大海獣」の完結編。ニューギニアで不老不死の「大海獣」の血液を採取した「山田秀一」は、手柄を独り占めすべく、同行の鬼太郎に大海獣の血液を注射して亡き者にしようとする。鬼太郎はその血液のせいで大海獣となり、日本に上陸するも、人間の抵抗に遭う…っつー大筋以外は、アニメの戸田くん(第67話「密林の大海獣」~第68話「大海獣怒りの逆襲」)と全然違う展開だった。原作ではメカゴジラよろしく鉄製の大海獣やら原爆やらで鬼太郎をどうにかしようとし、なーんか山田もわりとすぐに改心して清々しく淡白に終わるんですけど(昔のマンガなので原作は比較的概ねだいたい淡白)、戸田くんの場合は自衛隊車輌の描写がミョーに細かくて、劇判と合わせて別のアニメみたいになったり、人間に戻った戸田くんは親父さんの制止を振り切って山田をボコボコにする。たぶん歴代鬼太郎で人間をこれだけボコボコにしたのは後にも先にもこの回だけだと思う。知らんけど。しかし、何度見ても水木先生の緻密な描写には圧倒されるなぁ。

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