2016年12月2日金曜日

『日々我人間』



 1年ぶりの桜玉吉の新刊『日々我人間』、読了。


 この人だけ敬称略なのは、小学生時分から唯一ずっと読んでるっつーか追いかけ続けてるマンガ家なんで、なんかもう僕にとっては唯一無二の別格作家なの。マンガって自分が歳を取ったら「卒業」しちゃうケースが多いじゃないすか。でも、玉吉作品だけは作者本人の変化を自分も含めたファンは死ぬまで追いかけ見届けるんだろうなー。

 「栄光と挫折」って言や簡単だけど、いやいや、人生がなかなかうまくいかない僕にとって、玉吉作品はどれだけ心の支えになってる事か。それは間違ってもポジティブなもんじゃないんだけど、なんつーか、SNSなんか見てると、往々にしてどこに行っただの何を食っただのそーゆー話題や写真が大半なわけですよ。そーゆーのを見てると、「ああ、自分はこの人達とは生きてる世界が違うんだな」と思う事も1度や2度じゃなく、そうして鬱々とそねんだ気持ちになった時は玉吉作品を読み返し、息を潜めてじっとしているのが最善の方法だと経験上学んだので、僕にとっては全作品がバイブルみたいなもんです。絵柄も相当影響されてるし。

 ロクな本屋がないこっちでも、さすがは天下の週刊文春。どこにでも売ってるので、これだけは毎週欠かさず立ち読みしてます←また立ち読みか。前半は漫画喫茶での生活、後半は伊豆の山荘でのリスやムカデ達との激闘が描かれているので、読もう!コミックビーじゃねえセンテンススプリング!

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