家にひとつやふたつはあるであろーフィギュアや食玩。でも、数年経つと表面がベタつきますわな。これは主材料の「PVC(ポリ塩化ビニル)」が気化するために起こる現象で、遅かれ早かれPVC製品は全てこうなります。そのベタつきを取ってみよー!今回は10年前後に流行した海洋堂のアクションフィギュア「リボルテックヤマグチ」より、押井守監督の実写映画『紅い眼鏡』に登場する強化服「プロテクト・ギア」。あ、映画はどんなもんか各々ググろう。発売は08年と今から17年前!かなり時間が経っています。フィギュアは艶消し部分と光沢部分に分かれてますが、光沢部分がベタベターンでいやーん。とりあえず、バラせる部分はバラします。
さて、では、何でベタつきを除去するか。ここで考えなしに艶消しスプレーなんぞを噴くと、その時はベタつきがなくなっても、単にコーティングしただけなので、結果的に気化の「逃げ道」がなくなり、いずれフィギュアの内部から崩壊します。そこで今回使うのは、百均で売ってる「セスキ炭酸」。これで根本から除去します。パーツをビニール袋に入れ、セスキ炭酸をに漬けて2日ほど放置。ちなみに、気化は常に起こっているため、数年経つとまたベタつきます。これはPVC製品の宿命なので、大事な品は数年に1度はこの作業を。あと、箱に閉まっているより、酸素に当てた方がベタつきのスピードが遅いため、飾ろう!その後、中性洗剤で洗ってすすぎます。さすがに17年間箱に入れっぱなしだったので、完璧ではないけど、9割くらいはベトつきが取れました。で、せっかくなので軽くリペイント。シーツ部分はラッカー系「ホワイト」、外装は乾燥後に磨くといい感じになる「Mr.ステンレス」(写真は少し明度上げてます)。あ、残り1割の取れなかったベタつきは、トップコートを吹いてもベタベタします。でも、これから飾って酸素に当てるから、今までよりは気化スピードは遅くなるかなー。フィギュアって、結局のところ「消耗品」ですから、いつかはダメになります。その「いつか」のスパンが長いか短いかだけの違いで、これは運もあるかな。
で、せっかくなので軽くリペイント。シーツ部分はラッカー系「ホワイト」、外装は乾燥後に磨くといい感じになる「Mr.ステンレス」(写真は少し明度上げてます)で軽くドライブラシ。スミ入れは毎度のごとくガンダムマーカーの「リアルタッチブラック」。最後にトップコートに「艶消し」を噴いとります。写真以外にも銃器や弾倉が付属。リボルテックは独特の関節軸が多いんですが、こいつは関節位置が人間と同じ。自立し難い時は付属のベースを片足に挿せばいいと思うの。

毎月2,000円前後でハイクオリティの可動フィギュアが発売されたリボルテック。僕も他にレイバーは全部揃えたし、「ダグラム」や「鉄人28号」、「よつば」なんかも持ってたけど、結局は独特の関節が裏目に出て、自分で一度ポーズ決めたら動かさないため、こいつ以外全部手放しちゃった。でも、いい時代でしたなー。
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