【スケール】1/144スケール
【発売】バンダイ
【発売日】2006年6月
【価格】1,500円
【出典】OVA『機動戦士ガンダム MSイグルー-1年戦争秘録-』
【EMS-10 ヅダ】
ジオン公国軍の試作機で、開発はツィマッド社が行った。本機が「EMS-04」の型式番号を付けていた時期に、ジオニック社の「MS‐05B ザクI」と主力機の座を争う。性能ではザクIを上回るが、欠陥事故や軍とジオニック社の政治的取引などが原因で競合に敗北する。のちに改良が加えられ、型式番号を「EMS‐10」とし、「第603技術試験隊」によって評価試験が行われる。通称「土星エンジン」と呼ばれるバックパックの小型ジェネレーター4基と大型ジェネレーターを背部に装備し、短時間で200m/秒の加減速が可能となり、地球周辺の浅い軌道や接近戦で優れた性能を発揮する。ただし、オーバーヒートを起こすと機体そのものが耐えられず、自爆してしまう。この事実から、ヅダは「EMS‐04」時代からの問題を解決せぬまま、劣勢となっていたジオン公国軍の地球連邦軍に対するプロパガンダとして利用された。しかしながら、4機製造された「EMS-10」は機体強度が許す機動性においては「MS-06 ザクII」を凌駕する性能を見せた。ライバル会社のジオニック社製品の武器類とは互換性を有している他、135ミリ対艦ライフルもオプションで装備している。評価試験中に2番機及びジャン・リュック・デュバル少佐の1番機を失うが、残り2機のヅダはそのまま第603技術試験隊の警備用として終戦まで使用されている。頭部は4機全て形状が異なり、本機は予備機のモニク・キャデラック特務大尉の乗機である。
んなわけで、全編オールCGのOVA『機動戦士ガンダム MSイグルー-1年戦争秘録-』より、「ヅダ」を作ったよー。この『MSイグルー』は様々な理由で最前線に送られる事なく消えていったジオン公国軍の試作機を「第603技術試験隊」の視点で集めた作品で、ヅダは第3話「軌道上に幻影は疾る」にて登場。ザクIとの開発競争に政治的理由で敗れながら、プロパガンダとして性能上の欠陥を修正する事なく「新機種」として喧伝されるも、第603技術試験隊によってそれを見破られてしまう哀しきゴーストファイター。
まずは仮組。全編3DCGなので、プラモデルの方もアニメと比べて解像度が上がっており、ディテールもかなり細かい。付属のシールも嫌になるほど付いてきます。試験機ならではなのか、ツィマッド社独特のフォルム。
今回は、ガンダムマーカーの「バーントアイアン(焼鉄色)」をテキトーに塗りたくり、これをラッカー系の溶剤でこすり付けながら拭き取る「ウォッシング」で仕上げました。エナメル系だとバンダイ製品のプラスチックはバキバキ割れますが、ラッカー系でも割れる時は割れるので、比較的簡単に重厚感を出せるけど、やる時は自己責任で。今回も右腕のディテールと手首に小さなクラッキングが発生。頭部は4択なので、劇中でかつての競合機の後継機である地上用ザクIIと手を繋ぐ名場面を演じたモニク・キャデラック特務大尉の乗る予備機を選択。モノアイをH・アイズに置き換えてます。この場面、ザクIIは地上用のJ型なので、宇宙空間では制御が効かずに「溺れて」しまい、「ボール」に簡単に撃ち落とされていきます。これがやりたかったんで、ザクIIをJ型で作っといたんだよー!つーわけで、ヘッダーの特撮で再現!背面の大型バーニアの内部には、いつもと違うちょっとお高い金属性ビーズ(ゴールド!)を埋めてみたぜー。
武器類も豊富。ザクマシンガンはスコープにH・アイズを埋め込み。予備の弾薬はサイドアーマーに取り付け。ヒートホークも付属してますが、好みじゃないので割愛。
右腕にマウントされたシールドは片のラインに沿って可動。シュツルム・ファウストが1本付属。また、折り畳まれた「カギ爪」を展開すれば打突用兵器としても使用可能。本編では「ジム」2機が餌食になりましたな。
本編未登場の135ミリ対艦ライフル。でけえです。身長よりでけえ。ヅダが「EMS-04」だった頃はまだ地球連邦軍にはモビルスーツがなく、艦隊戦ばかりだったため、こういう長物が有効だったんじゃないかと友達の説明を聞いて納得。これもスコープにH・アイズを埋め込んだだけ。
『MSイグルー』は、他にも後編に当たる『同 黙示録0079』、連邦側視点の『重力戦線』とあって、どれも面白いので、未見の人は見るよろし。約15年ほど前の作品だけど、CGも今見てもそんなに違和感なしだし。つーわけで、今月は2個も作ったぞー。やったネ!できたネ!