2017年10月27日金曜日

ゲゲゲ落描き



 先日のマンガを描く前にいろいろラフを描いたんですが、そのまま捨てるのも忍びないので(←貧乏性)、ザカザカと着彩してアップ。

 最初は「天狐」率いる狐一族と戦う内容にしようと思ってたんですが、結局「声」だけにしたので、これらは全然反映されませんでした(苦笑)。一応、敵対するのは人間の都合で追いやられた動物系や古い物に憑いた妖怪にしようとは最初から思ってて。『鬼太郎』っつったら「ぬらりひょん」や「バックベアード」なんかが敵方の親玉扱いだけど、こいつらは金銭や権力が目的の、言ってしまえば「犯行動機」が人間とほとんど変わらないので、今回は違うなと。理不尽な思いをしている相手の境遇も分かりつつ、それでも戦う戸田くん。戦闘シーンも入れて、長年戦ってるうちに徐々に戸田くんが病んでいく暗ーい内容だったんすけど、それじゃあ救われないので、ああいう終わり方にしたのでした。

 とりあえずラフで描いた妖怪の説明も簡単に。

・天狐(てんこ):狐一族の長。人間から地上を追われ、一族共々地下に身を潜めていたが、更に地下鉄工事で棲む場所を失い、業を煮やして人間を人質に取る実力行使に出る。戸田くんと互いにプライドを賭けた勝負は互角だったが、「部下達にこれ以上血を流させるわけにはいかない」と自ら負けを認める事で一族を守った。

・空狐(くうこ):天狐を守る狐一族の五人衆。人間の女に化けるなど、様々な術を使い、戸田くんを苦戦させる。天狐から「手出しはするな」と言われ、戸田くんとの一騎打ちを見守り、天狐と共に安住の地を探す旅に出る。

・番兵:狐一族の下っ端。賄賂を受けた「ねずみ男」からその金を取り戻そうとされ奇襲を受けたり、人質の人間達から反撃を喰らうなど、強い妖力はない。

・かまなり:古い釜に憑いた異次元妖怪。古い物をぞんざいに扱う人間に怒り、子供達を異次元に閉じ込める。戸田くんの妖力の源である髪の毛を奪うが、最後は戸田くんの仲間達の協力もあって倒される。

・化け猫:交通事故死した猫の怨念が集まって実体化した妖怪。人間への復讐のため、逆に交通事故を誘発させるが、戸田くんと「目玉親父」の説得によっていずこかへ消え去った。

・白山坊(はくさんぼう):無生物に化ける古狐。乳飲み子の娘が16歳になった時に自分の元へ嫁がせる約束で、借金苦で一家心中しようとした家族を助けるが、白山坊の援助で成功を収めたその家族に16年後、裏切られる。更に、一方的に「悪」とされ、戸田くんと「砂かけ婆」によって体内に蜂の卵を植え付けられ、内蔵を蜂の幼虫に食われて死亡。

・かわうそ:普段は人間の子供の姿をしているが、とある誤解から村八分にされ、孤立。ヒーロー然とした戸田くんに「自分の気持ちが分かってたまるか」と戦いを挑むが、味方の「カッパ」達にも裏切られ、敗戦。かわうそ同様に誰からも相手にされず、ひねくれて孤立するねずみ男に「他人事とは思えない。許してやってくれ」と戸田くんへ懇願され、その姿に涙し、改心。村人達と和解し、以降は戸田くんの味方になる。







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