「レイバーショウ出展品」として、脚部に「Schaft」と描いてケレン味を出してみようかと、エナメル系「ホワイト」で手描きしてみたら、一発で「あ、これ、全然できねえやつだ」と直感し、消す。ウチにある1番細い面相筆でも太過ぎた!まあ、できんもんはできんと気を取り直し、細目のコンパウンドで全パーツを磨く。間接カバーは、当時品付属の軟質ラバーゴムは数年でプラスチックを溶かすため(再販版は素材が変更になった代わりに定価が2倍に上がった)、百均で買った「袖カバー」。この時期になると見ますね、自転車に乗った女の人が付けてるアレ。ポリエチレン製で目が細かく、伸縮もするので、これはいい。設定では赤ブロッケンの間接カバーは「紫」ですが、赤に黒はナイス組み合わせの色。
あとは組み立てろー!組み立てたー!
ライト類は透明プラ板でクリア化しようとも思ったんですが、本体色の赤に負けそうに思ったのと、「レイバーショウ出展品」としてリアルさよりケレン味が欲しかったため、光を当てるとキラリと光るラピーテープの「金」と「赤」を貼っとります。
基本的に下半身は固定にしてますが、首は1.5mmかさ上げし、基部をボールジョイントに置き換えて表情が出る様に。メカって顔が上下左右に動くだけで案外表情が出るもんです。首元はキットのモールドを削り取って、プラ板と流用パーツででっちあげ。両襟のエアインテークはプラ板で先端を新造。
キットのままでは「キャンギャルポーズ」が取らせられないため、左下腕は上腕を曲げて干渉しても大丈夫な様に、一部を削ってクリアランスを確保。模型的な「うそ」ですな。指も表情を付ける大事な要素なので、指を切り落とし、1mmアルミ線で表情を付けて繋ぎ、エポパテで整形。腰部はナンバープレート下の穴を塞いだだけ。脚部は膝裏の肉抜き穴をプラ板で埋め、足の裏のパターンをプラ板でかーなーりーテキトーに作りました。でも、こうして色が乗ると、テキトーさが若干緩和されますよね。ね?
さてさて、このバンダイ製1/60『パトレイバー』シリーズ、当時から「1/60スケールにしてはでかい」と言われてたんですが、じゃあ比べてみよーっつー事で、ガレージキットの1/72スケールのハンニバルと比較。設定では、ブロッケンの全高が8.7m、ハンニバルが9.1mと、その差僅かに0.4m。模型的にはほとんど同サイズです。もういっこ、同じくガレージキットの1/48スケールのブルドックとも比較。ブルドックの全高は約6.1m。うん、やっぱ1/60スケールじゃねえな、これ。
そうそう、今回は完成した瞬間に妙な感覚に捉われましてね。自分の残りの人生と、積みプラや今後作りたいキットを考えると、おそらく僕がブロッケンを作る事は今後二度とないんだろうなぁとちょっと寂しく思ったのでした。中学生時分のリベンジを果たし、僕としては珍しくそれだけ満足いく物が作れたという事なのかなぁ。
つーわけで、3ヵ月半かかったけど、ブロッケン、これにて完成!
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