2025年9月1日月曜日

さらば!山村刑事

 『太陽にほえろ!』で山村精一(山さん)を演じた、露口茂氏が4月28日に逝去していた事が発表された。

 番組開始から13年9ヶ月間、全718話中、実に691話に出演。ココ読んでくれる人には今更説明もないだろう。殉職回の第691話「さらば!山村刑事」は、当初「山さんが栄転して七曲署を離れる」という予定だったが、露口氏の「”転勤で降板”という形に対して、山さんが首を横に振った。部下が殉職しているのに自分だけ生き残る事に山さんが違うと言った」と話していた。また、山さんが大好きで愛していた反面、重荷だった事も話していた。

 他にも、ジェレミー・ブレッド主演の『シャーロック・ホームズの冒険』のホームズ役の吹き替えも見事だったし、88年放送の『名探偵金田一耕助 三つ首塔』では主演が小野寺昭氏(殿下)だったため、「殿下が主演なら」と対峙する役を演じたり、『森村誠一の終着駅』シリーズの「牛尾刑事」も山さんとはまた違った刑事役だったりと、CSの再放送でいろいろ見たなぁ。なんにせよ、俳優として、男として、これまでもこれからもこの人を越える人は僕の中で現われないだろうな。

 享年91歳。死因は老衰だった。大往生なのが救われる。あの世でボスや長さん、マカロニ、ジーパン、ボン、ラガーらの新米刑事達と一杯やってほしい。スコッチとはタバコを吸いながらね。長い間、お疲れ様でした。合掌。


2025年8月24日日曜日

リボルテック プロテクト・ギア















 家にひとつやふたつはあるであろーフィギュアや食玩。でも、数年経つと表面がベタつきますわな。これは主材料の「PVC(ポリ塩化ビニル)」が気化するために起こる現象で、遅かれ早かれPVC製品は全てこうなります。そのベタつきを取ってみよー!今回は10年前後に流行した海洋堂のアクションフィギュア「リボルテックヤマグチ」より、押井守監督の実写映画『紅い眼鏡』に登場する強化服「プロテクト・ギア」。あ、映画はどんなもんか各々ググろう。発売は08年と今から17年前!かなり時間が経っています。フィギュアは艶消し部分と光沢部分に分かれてますが、光沢部分がベタベターンでいやーん。とりあえず、バラせる部分はバラします。


 さて、では、何でベタつきを除去するか。ここで考えなしに艶消しスプレーなんぞを噴くと、その時はベタつきがなくなっても、単にコーティングしただけなので、結果的に気化の「逃げ道」がなくなり、いずれフィギュアの内部から崩壊します。そこで今回使うのは、百均で売ってる「セスキ炭酸」。これで根本から除去します。パーツをビニール袋に入れ、セスキ炭酸をに漬けて2日ほど放置。ちなみに、気化は常に起こっているため、数年経つとまたベタつきます。これはPVC製品の宿命なので、大事な品は数年に1度はこの作業を。あと、箱に閉まっているより、酸素に当てた方がベタつきのスピードが遅いため、飾ろう!その後、中性洗剤で洗ってすすぎます。さすがに17年間箱に入れっぱなしだったので、完璧ではないけど、9割くらいはベトつきが取れました。で、せっかくなので軽くリペイント。シーツ部分はラッカー系「ホワイト」、外装は乾燥後に磨くといい感じになる「Mr.ステンレス」(写真は少し明度上げてます)。あ、残り1割の取れなかったベタつきは、トップコートを吹いてもベタベタします。でも、これから飾って酸素に当てるから、今までよりは気化スピードは遅くなるかなー。フィギュアって、結局のところ「消耗品」ですから、いつかはダメになります。その「いつか」のスパンが長いか短いかだけの違いで、これは運もあるかな。

 で、せっかくなので軽くリペイント。シーツ部分はラッカー系「ホワイト」、外装は乾燥後に磨くといい感じになる「Mr.ステンレス」(写真は少し明度上げてます)で軽くドライブラシ。スミ入れは毎度のごとくガンダムマーカーの「リアルタッチブラック」。最後にトップコートに「艶消し」を噴いとります。写真以外にも銃器や弾倉が付属。リボルテックは独特の関節軸が多いんですが、こいつは関節位置が人間と同じ。自立し難い時は付属のベースを片足に挿せばいいと思うの。




 毎月2,000円前後でハイクオリティの可動フィギュアが発売されたリボルテック。僕も他にレイバーは全部揃えたし、「ダグラム」や「鉄人28号」、「よつば」なんかも持ってたけど、結局は独特の関節が裏目に出て、自分で一度ポーズ決めたら動かさないため、こいつ以外全部手放しちゃった。でも、いい時代でしたなー。

2025年8月17日日曜日

ウルトラアクションフィギュア ウルトラマンネクサス














 『ウルトラマンメビウス』を除いて唯一見た平成『ウルトラ』シリーズ、『ウルトラマンネクサス』(劇伴が川井憲次だったからサントラ2枚も買ってた)のウルトラアクションフィギュアがずーっと1,000円割れの叩き売り状態でかわいそうだったので、保護してまたリペイント。いつもの様にプライマーを吹き、今回は全部ガンダムマーカーで塗装。





 なーんか今回は正面の色も割愛されてるのと、塗り分けのモールドが曖昧だったので、いつも以上にテキトーだす。銀は「シャインシルバー」、黒は「リアルタッチブラック」、赤は「同レッド」、手のオレンジは「メタリックオレンジ」、あと、袖口にある宝石みたいなのは「同ダークブルー」。クロスレイ・シュトロームのエフェクトパーツ付き。トップコートはいつも通り「艶消し」だけど、胸部のエナジーコアは「光沢」にしとります。




 深夜帯を想定して作られたので、暗くて評判イマイチだったけど、僕は面白かったですよ。ネクサスは3段階に変身して、これは通常の「アンファンス」って呼ばれる状態。ネクサスは光線技より格闘ポーズが似合うぜ!以上!


2025年8月13日水曜日

ウルトラソフビシリーズ アントラー












 「安い方のシリーズ」こと特に需要がない500円ウルトラソフビリペイントのお時間です。ていうか、ここんち自体特に需要はないんですけどね。今回は『ウルトラマン』第7話「バラージの青い石」に登場した磁力怪獣「アントラー」です。結構リペイントしたのにあんまり変わらなくて軽くショック。




 カブトムシとクワガタを合体させた様なデザインですが、こいつはアリジゴクです。ウルトラマンのスペシウム光線も効かず、最後はナゾの青い石を渡されたムラマツキャップの遠投で爆砕します。リペイントで口元のディテールとかは分かりやすくなったけど、もちっと砂汚しすればよかったなーでも道具がなかったのー。

2025年8月10日日曜日

『はたらくレイバー【新装版】』1巻


 これまでTOLOTさんで6巻まで出していた拙作『はたらくレイバー』ですが、先方のシステムが変わり初期のレイアウトデータがなくなってしまったので、『ゲゲゲの戸田くん』をお願いしたしまうまプリントさんで、再構成して「新装版」として改めて出す事に。7巻まで買ってくれたお客さんには申し訳ない気持ちもあるんですけど、このご時世、さすがにもう1冊500円では作れないため、これまでの文庫サイズからA5判にサイズアップし、メディアも旧ビデオ版、劇場版、小説版とメディアをまとめ、校正やレタッチなどして、再編集したものを作りました。結局、1冊1,500になっちゃったけど、まあ、満足。


2025年7月31日木曜日

ウルトラアクションフィギュア キングジョー

 











 「ウルトラアクションフィギュア」、続いてのリペイント対象は『ウルトラセブン』第14話及び第15話「ウルトラ警備隊、西へ」の前後編に登場した「ペダン星人のロボット」こと「キングジョー」です。シリーズで有機物ではなく無機物が「怪獣」として扱われたのはこいつが初めてじゃないかなー。





 劇中での姿やスチール写真では、全身がかなり汚れていて、細部の色も違ったりしてるので、まあ、好きな色に塗りませう。恐竜もそうだけど、怪獣もまた好きな様に塗れるのが楽しいのでした。




 ガンダムマーカーの「リアルタッチブラック」で1度スミ入れ→拭き取り。その上から同「ブラウン」を重ねてスミ入れ→拭き取り。全身の汚れっつーか退色は、これもこの2色のインクをポンポンとテキトーに置いて綿棒でゴシゴシ。銀色は同「シャインシルバー」、オレンジは同「メタリックオレンジ」を使用。最後にトップコートの「艶消し」を吹いたら完成。ガンダムマーカーだけで結構満足できる出来になったと自画自賛。


 キングジョー、劇中ではウルトラセブンの攻撃をことごとく無効化し(そりゃロボットなんで痛みは感じないわな)、前編では国際会議場を破壊しようとしたところに現れたセブンに馬乗りになって顔面をフルボッコに。後編では舞台を神戸港に移して大型船をちぎっては投げちぎっては投げと大暴れ。最後はウルトラ警備隊が試作兵器「ライトンR30爆弾」を放って撃破。『ウルトラマン』の対ゼットン戦同様、最後は人間の力で侵略者を倒したわけですな。

2025年7月21日月曜日

ウルトラアクションフィギュア バルタン星人













  当ブログではすっかりレギュラー化した「ウルトラアクションフィギュア」のリペイント。今回は『ウルトラマン』第2話「侵略者を撃て」に登場したお馴染み「バルタン星人」。とりあえず、びふぉあーあーんどあふたー。





 銀部分はラッカー系「ガンクローム」、青い筋は同「クリアブルー」。足の模様はプラがツルツルなんで、いったんトップコートに「艶消し」を吹いてマーカーの色を乗り易くし、ガンダムマーカー「リアルタッチブラウン」で描いては綿棒でぼかしを3度ほど繰り返す。




 スミ入れは前述のブラウンと同「ブラック」。あと、ちょんちょんとテキトーに色を置き、綿棒でぼかして成形色より深みを出し、色鉛筆の「白」でハイライトを描きます。目はガンダムマーカー「シャイニングオレンジ」で。そんで、もっぺんトップコートの艶消しを吹いて、かんせー。


 いやー、このシリーズ、ホント、造形バッチシだわ。既にシリーズ展開が終わってるので価格も半額程度になってるし、『ウルトラ』ファンはひとつ買うよろし。怪獣は好きな色で塗ると楽しいヨ!