
状態も相当よく、1巻目の『太陽にほえろ!200回記念名場面集』(日本テレビ放送網編/小西康夫撮影)なんて76年発刊なのに(僕、1歳だわ)、表紙の色褪せ以外は全く問題なし!カラー&モノクロのA4版全77ページ。最後のページには出演者全員のサインが掲載されているのが珍しい。

当初はギラギラした男臭ささが前面に出ており、200話までの間には、本冨士署より早見淳(マカロニ)の着任→1年後に殉職→七曲署矢追町派出所より2代目新人刑事の松田優作氏演じる「柴田純(ジーパン)」着任→1年後に殉職→婚約者シンコの退職→七曲署矢追町派出所より勝野洋氏演じる「三上順(テキサス)」着任→城南署より宮内淳氏の「田口良(ボン)」着任。ボンとテキサスの若手コンビ体制となり、テキサスは「1年目のジンクス」を乗り越え2年目に突入と、わりと激動ですな。
マカロニは前述の様に主演だったわけですが、ジーパン編からはマカロニ編以上に他の刑事達が主演を務める回も増えます。まずは第65話「マカロニを殺したやつ」。第52話「13日の金曜日マカロニ死す」から3ヶ月、未だ犯人逮捕に到らず、時だけが過ぎた頃、容疑者らしき男が浮上。ゴリさんは我を忘れるほど暴れ、殿下は通行人がいるにも関わらず男に発砲。これをボスが「誰だってマカロニを殺した奴は憎いが、その感情を抑える事ができなければ、オレ達はただの暴力団と同じだ!」と戒め、それを聞いたジーパンは、皆がマカロニの事を大切に想っているのを羨ましく思い、つい「自分が死んだら…」と言ってしまいます。その時、普段は温厚な長さんが珍しく怒鳴りつけ、仲間を失った人間がその度にどれほど辛い思いをするか、命の尊さを語ります。この「命の尊さ」は最終話まで一貫した『太陽』の根幹のひとつ。

第163話「逆転」。ゲストの犯人役に、城北署警視を演じる西村晃氏。七曲署でも一目置かれるベテラン警察官相手を取り調べる山さんとの緊張感溢れる駆け引きに次ぐ駆け引きを描いた、全編の4/5が取調室の中での撮影という意欲作。これ以降、第183話「金庫破り」での大滝秀治氏、第195話「ある殺人」での下元勉氏ら、ベテラン俳優との心理戦を描いた「山さんの対決シリーズ」とも言えるエピソードが時折挟まれます。オリジナルメンバーの中では、山さんだけキャラクターが固まるのが比較的遅く、初期は短髪角切りで、ヒマさえあれば勤務中でも麻雀をしに行くちょいアウトロー的な役だったのが、テキサス編あたりからようやくボスの参謀役としてのキャラクターに収まります。
やー、自分のブログだと長々と好き勝手書けるのでいいなー。どうせみんなお盆休みで帰省してて、こんな辺境ブログなんか見てないと思うので、この話、なんとあと4回も続きます(えー)。
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